先日TB1e(2022)のスポーク交換をした際、気付いたらフロントのブレーキシューがだいぶ摩耗していた。しかも右に偏って。なのでブレーキシューの交換と諸々の調整をしていく。
パーツと工具
ブレーキシュー
「シマノ ブレーキシューセット M70T4」
入手しやすい安定のシマノ製ブレーキシュー。
六角レンチ 5mm
「Wera 950SPKL/9SMN マルチカラーヘックスキーセット 073593」
六角レンチは色分けされてるのが管理しやすくて絶対良い。
プラスドライバー #2
「Wera プラスドライバー 2×100 008720」
識別のしやすいWeraのドライバー。
レーザーチップ加工された先端はネジ山への食いつきが良い。
アームを開く
ラバーブーツをずらす。
リード管を引っ張りながらアームのフックから外す。
ブレーキシューを外す
六角レンチでブレーキシューを外していく。
外れた状態。
左側も外す。ちなみに取り付けボルトの下のネジは、ブレーキシューのセンターを調整するためのスプリング調整ネジ。
外れた状態。
外したブレーキシュー一式。
外したブレーキシュー上側。こちらはたいして減ってない。
外したブレーキシュー下側。こちらは右側がかなり減っている。
右側新旧比較。上側。
右側新旧比較。下側。
ブレーキシューを付ける
ここで気が付いたんだけど、参考にしたサイトや交換で使用するブレーキシューの説明書と、実際にTB1eに付いていたブレーキシューの取り付け部品の順番が違う。サイトや説明書では太い部品が内側。実際のTB1eは太いのが外側。これはどっちが正しいんだろう。
最初説明書通り、太いのを内側で付けてみた。そしたらブレーキワイヤーの長さが足りなくてアームのフックにリード管をはめられなかった。なるほどそりゃそうか。なので次は付いていたときと同じように太いのを外側で付けてみた。そしたらはリード管もハマった。
最初の、太い方を内側にハメた状態。
次に、細い方を内側にハメた状態。
【調整】ブレーキシューの取り付け位置
ブレーキシューの取り付けパーツは、半球状の凸と凹で取り付け金具を両方から挟むことによって、ホイールに接する角度をかなり自由に調整できるようになっている。これが逆に自由すぎてグラグラしてかなり取り付けづらい。仮止めを少しずつ固くしていって、最後はブレーキをかけた状態(ホイールとブレーキシューが接している状態)で締めたら何とかなった。ホイールの上端からブレーキシューの上端は1mm程度の隙間を空ける。
【調整】センター位置、効き位置
ここからが難しい。もともとブレーキシューのセンター位置は大きくずれていて、右の片効きになっていた。基本的な調整の仕方はプラスドライバー#2で左右のスプリング調整ネジを回して合わせていく。ネジを締めるとホイールとの隙間は開き、緩めると隙間は狭まる。
センター位置の調整と共に、前ブレーキのレバーの効く位置が近すぎるのでもっと遠くで効くようにしたい。ブレーキレバー側の調整ネジは、ブレーキワイヤーが伸びたせいか調整範囲を超えている。センター位置の調整も効き位置の調整も、ブレーキワイヤーの長さに問題があるような気がした。しかしロックボルトを緩めてブレーキワイヤーをもっと短く調整しようとしても、アームのフックにリード管をはめる都合上短さに限界がある。
あれやこれや試行錯誤した末、アームのフックにリード管をハメた状態からさらに、片手でアームを抑えながらブレーキワイヤーをさらに短く調整することで解決した。
ケーブル固定ボルトを緩めてブレーキワイヤーの長さを調整する。
少し短くした。
ブレーキシュー右側。上から1mm、ホイールの隙間1mm。
ブレーキシュー左側。
結果当初の目標であったブレーキシューの交換、センター位置の調整、ブレーキレバーの効き位置の調整は達成できた。これが正しいやり方かは分からないけどこれ以上睡眠時間削って試行錯誤するのもきびしかったので今回はとりあえずこれで良しとした。いずれまた交換の時期が来たらチャレンジする。