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動きをスムーズにするためにもサビ防止のためにも、チェーンには定期的にチェーンオイル(チェーンルブ)を注す必要があります。注油頻度の目安としては、オンロード競技用のドライタイプ、ワックスタイプなら100km~150km、ウエットタイプなら200km~300kmごと、一般車(ママチャリ)なら300km~500km。
チェーンオイルはたくさんの種類があるようですが、大きく分けると、粘度が低くメンテナンスのしやすい競技向けと、粘度の高い手軽な一般車(ママチャリ)向け。
私の場合は室内保管ということもあり現在は、晴れの日はワックスタイプ、雨の日はウェットタイプと、天気に合わせてどちらかを毎日使用。今のところ実用性能、注油のしやすさ、清掃のしやすさ、コスパ、すべてにおいて満足しています。
チェーンオイル
ワックスタイプ
フィニッシュライン(FINISH LINE) セラミック ワックス ルーブ 120ml
晴れの日に使用。雨の可能性があるときは使用していません。
抵抗が少なく競技向き。粘度が低くゴミをあまり吸着しないのでチェーンが汚くなりにくい。チェーンの清掃がしやすい。ただし、付着力が弱いので雨の可能性が無い日専用。
長らくウェットタイプだけを使用していたが、さらに汚れが付きにくくなることを期待して、晴れの日はワックスタイプを使用するように。ウェットタイプに非常に満足していたので、同じシリーズのワックスタイプを使用。こちらもセラミック配合で摩擦を軽減してくれる。
ウェットタイプ
フィニッシュライン(FINISH LINE) セラミック ウエット ルーブ 120ml
雨の日に使用。雨の可能性が少しでもある時はこちらを使用しています。
マウンテンバイクの競技用で、比較的雨に強く耐久性が高い。セラミック配合で摩擦を軽減。競技用の中では高粘度とのことだが、それまで使っていたワコーズやKUREと比べたら比べ物にならないくらいサラサラしている。
高粘度タイプよりはゴミをあまり吸着しないのでチェーンが汚くなりにくく、チェーンの清掃はしやすい。ただし、高粘度タイプほど雨に強くない。
ワックスタイプよりは粘度が高いので、ある程度の雨なら行けます。丸一日稼働していると、雨の強さによっては帰る頃になって、チェーンオイルの落ちを実感することがあります。予想される雨の強さによって、塗布する量を調整しています。
高粘度タイプ(一般車向け)
KURE スーパーチェーンルブ 180ml チェーン専用プレミアム潤滑剤
最初に使用していた、一般車(ママチャリ)向けのスプレー式高粘度タイプ。こちらは週に1回使用していました。
付着力が強いので雨に強い。毎日のように注す必要がない。デメリットは砂やゴミを吸着して、チェーンが汚くなりやすい。高粘度のスプレー式なので、注油するときチェーン以外に飛散しやすい。とにかくベタベタしてチェーンの清掃がたいへん。
屋外保管かつ、自分でメンテナンスをしない場合には向いていると思います。
TB1eを購入して最初のころは、『ワコーズ』のチェーンオイルを使用していました。スタンダードな高粘度スプレータイプ。性能面では間違いないと聞きましたが、価格が高いのが難点でした。
次に試したのはこの『KURE スーパーチェーンルブ 180ml チェーン専用プレミアム潤滑剤』。こちらも一般的な高粘度スプレータイプ。性能面でワコースとの差は特に感じませんでした。高粘度タイプであればKUREの方がコスパがよく、手に入りやすいので良いと思います。
注油作業(ワックスタイプ、ウェットタイプ)
拭き取り

毎回稼働前にしている作業です。
乗っている時間(距離)が長いので毎日注油しているのですが、毎日毎日上から注油してしまっては、あっという間にチェーンがドロドロになってしまいます。なるべくチェーンをキレイにしておきたいので、まずは古いチェーンオイルを、出来る範囲でですが軽く拭き取っています。
帰宅時は、この方がディレイラーに負担が掛からないかな、と期待してトップギヤ(7速)にしています。これを、プーリーを拭きやすくするため、ローギヤ(1速)にします。

ローギヤ(1速)に入れた。
1番下のテンションプーリー、その上のガイドプーリー、最後にチェーンの順で拭いていきます。
現在はワックスタイプかウェットタイプを使用しているので、普通のティッシュペーパーを使用しています。
※一般車向けの高粘度タイプを使用している場合は、ベタベタし過ぎてこうはいきません。チェーンクリーナーの使用一択となります。

テンションプーリー。
ティッシュ5枚。右手でプーリーから汚れをつまみ取りつつ、左手でクランクを回してプーリーを何周かする。

ガイドプーリー。
ティッシュを白い所にし、今度は左手でプーリーから汚れをつまみ取りつつ、右手でクランクを回してプーリーを何周かする。

最後にチェーン。
左手でチェーンの上下、手前、奥側を軽くつかんで左右に動かして拭き取る。右手でクランクを回し、チェーンを何周かする。途中ティッシュを白い所に何度もずらす。
特にチェーンの手前側は、稼働していて1番自分の目につくのでなるべくキレイに拭き取りたい。

拭き取り作業終了。このローギヤ(1速)の状態のまま、注油をしていきます。
注油 晴れの日(ワックスタイプ)

フィニッシュライン(FINISH LINE) セラミック ワックス ルーブ 120ml
成分が分離しているので、使用前によく振ります。
ワックスタイプは非常にサラサラしていて、下に垂れてしまいやすいです。
両手がふさがるので写真が撮れなかったのですが、左手でティッシュ3枚を持ってチェーンの下に添えながら注油しています。
ローギヤ(1速)の状態で下に通っているチェーンのつなぎ目部分、25箇所程度に、ボトルから直接注します。
その後、ギヤチェンジをして各スプロケットにチェーンオイルを行き渡らせて作業終了です。

ワックスタイプ。使用前、93.9g。

使用後、93.2g。
差し引き、1回の使用量0.7g。
注油 雨の日(ウェットタイプ)

フィニッシュライン(FINISH LINE) セラミック ウエット ルーブ 120ml
成分が分離しているので、使用前によく振ります。
ワックスタイプよりほどよく粘度があるので、注油はしやすい。こちらはティッシュも添えてません。
ローギヤ(1速)の状態で下に通っているチェーンのつなぎ目部分、25箇所程度に、ボトルから直接注します。予想される雨の強さによっては、場所をずらしてさらに1、2回繰り返します。ざっくりした基準は以下の通り。
- 25箇所…雨が降るかもしれない~うっすら降っている
- 50箇所…ふつうに降ってる
- 75箇所…強い雨
※最近は昼ピーク後にいったん帰るようにしているので、1度の注油でこれ以上追加するケースは今の所ないです。よほどの雨の時は、後半の稼働前に追加で注油しています。
最後に、ギヤチェンジをして各スプロケットにチェーンオイルを行き渡らせて作業終了です。

ウェットタイプ。使用前、81.7g。

使用後、81.1g。
差し引き、1回の使用量0.3g。
※ちなみに以前、このウェットタイプをチェーンの122箇所全部に注したときは、使用量約2gでした。




