室内保管でありながらノーマルステムのボルトが錆びてきているのが気になっていた。アルミ製のステムにすれば軽量化にもなるようなので交換してみました。
ノーマルステムのエクステンション(前後の長さ)はおそらく70mm。それと同じ70mmを注文したつもりが間違えて90mmを注文してしまった。ハンドル位置が2cmほど遠くなり、その分少しだけ前傾姿勢になる。見た目には良さそうだが、長時間運転したときには身体への負担が増す可能性もある。
それでもノーマルステムの171gより58g軽いし、取り付けてみたら見た目も非常に格好良く気に入ったのでしばらくこれで行こうと思います。
パーツと工具
ステム
KCNC FLYRIDE 25.4mm 90mm
- バークランプ径(ハンドルの太さ):25.4mm
- エクステンション(前後の長さ):90mm
- コラム経(前輪とつながる軸の太さ):28.6mm
- ライズ:5°
- スタックハイト:38.0mm
- 材質:6061アルミニウム合金、ステンレスボルト
- 重量:113g
※バークランプ径(ハンドルの太さ)とエクステンション(前後の長さ)にはバリエーションがあるので購入時に注意が必要
六角レンチ 4mm、5mm
Wera 950SPKL/9SMN マルチカラーヘックスキーセット 073593
- サイズごとに色分けされていて分かりやすい
- 全長も長めで力が入りやすい
ノーマルステムは5mmを使用。KCNCのステムは4mmと5mmを使用。
工程
取り外し
ステムに雨用ホルダーの取り付けパーツが付いているので外します。
ステムが見えました。
正面。室内保管をしているのですがボルトの穴の表面が錆びてきてしまっています。
※ハンドルを外す前に写真を撮るなどしてハンドルの角度を控えておくと、最後に取り付ける際参考になります
六角レンチ5mmで外していきます。
※外すとフタとハンドル全体が落ちてくるので要注意
ボルトを外した状態。頑張って撮影しているが、もうハンドルは何にも固定されてない状態。
フタを取った状態。ハンドルはかろうじて乗っかっているだけなので中心もずれている。
※ハンドルを外して降ろす際には配線等に負担が掛からないように注意する
ハンドル全体を外して降ろした状態。
ステムのトップキャップのネジ穴を保護しているゴム製のキャップを取る。ただはまっているだけなので手で取れる。
ネジ穴が出てきた。
こちらも六角レンチ5mmで外していく。
トップキャップが外れた。
内部。こちらも錆びていたのでいずれ交換したい。
外したトップキャップのパーツ。
最後は反対側から。
こちらも六角レンチ5mmを使用。ここを外すと前輪がフリーになってしまう。何かしらの支えがなければ、前面に回って両足で前輪を挟みながらボルトを外していった方が、安定して作業できる。
取り外し完了。
取り外したノーマルステムのパーツ。
前面のフタの裏側。
ノーマルとKCNCを比較
KCNC ステム フライライドはエクステンション(前後の長さ)90mm。ノーマルステムはおそらく70mm。角度はノーマルステムの方が大きいので、同じ長さだったらハンドルの高さはノーマルステムの方が高く、KCNCのステムの方が低くなる。
ノーマルステムの重量は171g。
アルミ製のKCNCステムは113g。ノーマルステムより58g軽い。
上部。サイズが印刷されている。
下部。締め付けトルクが印刷されている。
右側。ボルトは左右のバランスを取るためか、互い違いの向きになっている。
上下逆さまでも使用できる為か、『KCNC』と『FLYRIDE』がどっち向きにも印刷されている。マットな質感で文字が多く、綺麗で格好良い仕上がり。
取り付け
KCNC ステム フライライドをばらして取り付けていく。
角度が上向きになるように装着してまず先に、六角レンチ5mmでトップキャップを取り付ける。
次に、横の2本のボルトを六角レンチ4mmでいったん仮締めしていく。
仮締めしたら、ステムと前輪の中心を合わせながら本締めをする。本来トルクレンチがあればベストなのだが無いので、アルミ製の本体を破損させないように注意しながら締めていく。
※アルミは柔らかいので締め過ぎないように注意する
取り付けた。
このボルトはおそらく錆びやすい材質なので、ボルトの穴にはゴムのキャップを取り付けておく。
最後にハンドルを取り付けていく。
ハンドルの左右の中心を合わせておく。こちらもいったん仮締めをして最後に調整して本締めをする。
こちらも本来トルクレンチがあればベストなのだが無いので、アルミ製の本体を破損させないように注意しながら締めていく。
※アルミは柔らかいので締め過ぎないように注意する
六角レンチ4mmでフタを取り付けて、まずは各ボルトを仮締めしていく。
その後、ハンドルの角度を確認。取り外す前に撮った写真などを参考にする。なければヘッドライトが若干前下がりになる角度、反射板が地面と垂直になる角度、などを手掛かりに角度を決めていく。
最後にステムのパーツの隙間からハンドルの左右の中心を確認して、本締めしていく。
取り付け完了。あとは走ってみて必要があれば微調整する。
見た目、質感、軽量化と満足度は高い。