【TB1e】ローラーブレーキワイヤー交換【リヤブレーキ】

【TB1e】ローラーブレーキワイヤー交換【リヤブレーキ】

TB1eのリヤブレーキワイヤーを交換する。目安としては1年~2年、または4,000km~5,000km走行で交換。この記事ではアウターケーブルは交換せずそのまま継続使用し、中のインナーケーブルだけを交換

パーツと工具

ブレーキインナーケーブル

シマノ(SHIMANO) リペアパーツ ブレーキインナーケーブル ステンレス MTB 2050mm Y80098210

交換用のブレーキワイヤーのインナーケーブル。インナーケーブルエンドキャップが1個付属している。

インナーケーブル用グリス

シマノ ケーブルグリス 50g Y04180000

潤滑と錆止めとしてインナーワイヤーに塗布。

※固定ボルト、インナーワイヤーエンドキャップ付近には決して付かないように注意する。

ケーブルグリスに何を使用するのかについては、調べたところ色々な流派があった。色々なメーカーの物を試すのも楽しいかも知れないが、安定のシマノにしようと思った。

シマノに絞ってもそこから2択。どちらもすでに手元にあったケーブルグリスプレミアムグリス。「シマノのマニュアルではブレーキにはプレミアムグリス」との記述も見かけたがそれも、裏付けとなるマニュアル自体を自分の目で見ることは出来なかった。

ケーブルグリスはもともとシフトケーブルに使用していた。質感はサラサラでスルスルすべる感じ。身近なもので例えるならハンドクリームかなと思ったが、もっともっとサラサラ。

こんなにサラサラでも定着力は強いらしい。屋内保管ということもあり、こちらを使用してみた。

プレミアムグリスはもともとシートポストに使用していた。質感はベトベト。例えるなら皮膚科で冬場の保湿剤として出されるワセリン。それよりももっともっとベトベトしている。

ベトベトすぎて潤滑力は望めない印象。インナーワイヤーに使用したら、レバーの引きが重くなることはあっても、軽くなることは望めないと思った。逆に定着力は超強力なので、屋外保管の錆止めとしては良さそう。

ラチェットレンチ10mm

Wera コンビネーションラチェットレンチ 10 073270

ブレーキワイヤーを固定するボルトに使用。スパナでも可能だがラチェットの方が絶対に楽。長く続けるには小さなストレスをひとつひとつ減らしていくことが大切。

ケーブルカッター

パークツール プロフェッショナルケーブルカッター CN-10

ブレーキワイヤーの硬さは普通のニッパーでは無理なのでケーブルカッターが必要になる。長く使う為しっかりした物がほしかったのでアメリカの自転車工具メーカー、PARK TOOL(パークツール)の物を選択。

ブレーキ用インナーケーブルエンドキャップ

KCNC スレッドロックインナーキャップ ブレーキケーブル用

普通の”かしめる”タイプのインナーエンドキャップはシフトインナーケーブルに1個付属しているが、私はこちらの”かしめない”タイプを使用している。インナーケーブルをかしめず、全体を挟みこんで固定するタイプなので、インナーケーブルを交換する際、アウターケーブル内部を傷付けにくい。なおかつ使い捨てではなく、繰り返し使えるリユースタイプ。非常に気に入っている。

作業工程

取り外し

見やすいように本体を逆さまにして作業した。

ローラーブレーキの取付ボルトの所で1本切れてしまっている。本来こうなる前に交換したい。

末端のインナーケーブルエンドキャップを取り外す。

取り外した。

固定ボルトをラチェットレンチ10mmで緩める。

緩めた。

金具と固定ボルトからインナーワイヤーを抜いた。

調整用のナットとボルトは締めておく。

ハンドルの左手側から外していく。

ケーブルをまとめているカバーを外す。

カバーを開けた。

カバーを取り外した。

調整ボルトとナットのスリットを合わせる。

合わせた。

ブレーキワイヤーを外していく。

ワイヤー末端のタイコをスライドさせて外していく。

外した。

外したブレーキワイヤー。

取り外したブレーキインナーワイヤー。

束ねられたうちの1本が切れている。

取り付け

取り外したインナーワイヤーと新品のインナーワイヤーをタイコ側から揃えて持つ。取り外したインナーワイヤーを頼りに、新品のインナーワイヤーのタイコから固定ボルトの約5cm手前まで手でケーブルグリスを薄く塗布する。

取り外したインナーワイヤーの全長…約164cm
新品のインナーワイヤーの全長…約205cm
新品のインナーワイヤーにグリスを塗る範囲…タイコから約150cm(固定ボルトの約5cm手前まで)

※ケーブルグリスは、固定ボルトやインナーケーブルエンドキャップの付近には決して付かないように注意する。

アウターケーブルにインナーケーブルを入れていく。

左レバーの根本に、インナーケーブルのタイコを、横からスライドさせてはめていく。

はめた。

インナーワイヤーをスリットに通していく。

通した。

調整ボルトにアウターワイヤーをはめた。

ケーブル類をまとめていく。

ケースの中に収納していく。

収納した。

調整ボルトとナットは締めておく。

アウターケーブルからインナーケーブルが出てきた。

インナーワイヤーを、固定ボルトと金具を通す。

金具を持ち上げてブレーキワイヤーを引っ張りながら、ラチェットレンチ10mmで固定していく。

締めた。

ケーブルカッターで、金具から約5cmの所でカット。

カットした。

切断面はそのままにしておくと尖って危ないし、段々と解けていってしまうので、インナーエンドキャップを取り付ける。私は挟み込むタイプのKCNC スレッドロックインナーキャップ ブレーキケーブル用を好んで使用している。

通常のかしめるタイプのインナーエンドキャップならインナーワイヤーに1個付属している。

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