動きをスムーズにするためにもサビ防止のためにも、チェーンには定期的にチェーンオイル(チェーンルブ)を注す必要があります。注油頻度の目安としては、ウエットタイプなら200km~300kmごと、オンロード競技用のドライタイプなら100km~150km。
チェーンオイルはたくさんの種類があるようですが、大きく分けると2種類。粘度の高い手軽な一般向けと、粘度が低くメンテナンスのしやすい競技向け。
チェーンオイル
高粘度タイプ
付着力が強いので雨に強い。デメリットは砂やゴミを吸着しやすい。粘度が高いのでチェーンの清掃がたいへん。屋外保管であまりメンテナンスしない方向き。
TB1eを購入して最初のころは『ワコーズ』のチェーンオイルを使用していました。スタンダードな高粘度スプレータイプ。性能面では間違いないと聞きましたが価格が高いのが難点でした。
次に試したのは『KURE スーパーチェーンルブ 180ml チェーン専用プレミアム潤滑剤』。こちらも一般的な高粘度スプレータイプ。性能面でワコースとの差は特に感じませんでした。高粘度タイプであればKUREの方がコスパがよく、手に入りやすいので良いと思います。しかしこの頃初めてチェーンの清掃をしてみたのですが、付着力が強くなかなか落ちなくて非常に苦労しました。
低粘度タイプ
抵抗が少なく競技向き。粘度が低くゴミをあまり吸着しないのでチェーンが汚くなりにくい。チェーンの清掃がしやすい。デメリットは付着力が弱いので高粘度タイプよりは雨に弱い。
いろいろ調べてみてたどり着いたのが『FINISH LINE(フィニッシュライン) セラミック ウエット ルーブ 120ml TOS06602』。ボトルタイプ。マウンテンバイクの競技用らしく、雨にも強く耐久性が高い。セラミック配合で摩擦も軽減してくれる。競技用の中では高粘度とのことだが、それまで使っていたワコーズやKUREと比べたら比べ物にならないくらいサラサラしている。粘度が低いのでチェーンの清掃は非常にしやすい。
私の場合は室内保管ということもあり現在はこちらを使用しています。今のところ注油のしやすさ、清掃のしやすさ、コスパ、すべてにおいて最適解。愛用してます。
注油作業
使用量を測ってみる。使用前で117g。
チェーンを1周したらわかるようにマッキーでチェックを入れてみました。コマ数を数えたら122コマでした。
ボトルタイプなのでチェーンのコマひとつひとつに注していきます。
チェーンを1周したらギヤチェンジをして各スプロケットにチェーンオイルを行き渡らせて作業終了です。
使用前117g-使用後115g=使用量2gでした。1ボトル120mlなのでかなり使えそうです。