
購入から3年で、電動アシストの配線が断線した
TB1eを購入したのが2022年1月。それかちょうど3年が過ぎた2025年2月に、電動アシスト機能の配線が断線した。ある日、ウーバーの配達を終え、次に向けて走り出そうとしたら電源が入らなかった。バッテリーの接触が悪いのかと思って、いったん外してはめ直してみたけど、うんともすんともいわない。全くの無反応。次にフロント周りの配線を確認してみたら、そのうちの1本が完全に切れていた。いつかはこんな日が来るだろうと思っていたが、「ああこれはもう自力ではどうにもならないやつだ」と絶望した。

後ろになってしまって見づらいが、断線したのは赤丸の箇所。

これまで配線関係は、「構造的に弱そうだけど意外と大丈夫なんだな」などと感心していたけれど、実際には見た目に違わず弱かった。
あとで分かる事だがこの断線したパーツは、メインスイッチとリアブレーキの回生充電の配線が一体になったパーツ。大きさとしてもさほど大きくない。交換作業も決して大掛かりでは無い。自転車屋に修理に出せば、そんなに修理費も掛からないかも知れない。
修理はせず、非電動アシスト化を選択
しかし今回はいっそのこと、アシスト機能を取り外してみることにした。
理由のひとつは、購入した当初にスポーク交換した際の、販売店に対する不信感。
他の販売店に行くなり、パーツだけ取り寄せてもらう選択肢もあるのだが、それすらもわずらわしいと感じてしまう程のこじらせよう。
もうひとつの理由は、バッテリー自体ももうほとんどへたっていて、アシスト機能を修理しても乗り続けるならバッテリーの交換も同時に必要になるため。
私の使用している、2022 TB1e「TB7B42」のリチウムイオンバッテリー「B400」は、定価で49,310円(税込)。この記事執筆時現在、アマゾンでも41,980円(税込)となかなか高価。
とにかくお金が無いのでランニングコストはなるべく下げたいし、「今日は○時間稼働するから○時間はエコモードで粘らないと」とか気にするのももういい加減面倒になってきていた。
断線する直前は、重い車体でエコモードで1日のほとんどを走っていたので、思い切ってアシスト機能を取り外しても、その分車体を軽くすればいけるんじゃないかと思った。
一応、またアシスト機能を戻そうと思えば戻せるように、変にぶった切ったりせずふつうに取り外すようにしてみる。
非電動アシスト化のメリット
- 充電が無くなることで日々の電気代が掛からなくなる。また、バッテリーを定期的に買い換えるコストも無くなる。
- タイヤ、スポーク、ブレーキなどの負担が減り、、各パーツのより長持ちが期待できる。
- 大幅な軽量化により制動力が向上し、トップスピードも伸びる。そもそも電動アシスト機能は法律上、時速24kmで停止してしまい、そこから先はアシストの無いただの重たい自転車と化してしまう。だから元々、電動アシスト自転車はトップスピードが伸びづらい。
- 全体の構造がシンプルになるのでメンテナンス性が向上する。
- バッテリーのマネジメントをする必要が無くなる。
- 室内保管をしているので、日々車体を担いで階段を昇り降りする際の負担が軽くなる。
非電動アシスト化のデメリット
- 発進と坂道がきつくなる。急坂はひざへの負担を抑えるため、押して登るようになる。
- 急な坂の多い地域や、配達距離5km以上の中距離が取りづらくなる。配達距離7km以上の長距離はもはや取れない。
- 必ず軽いギヤからの発進になるので、ペダルを漕ぐ回数が大幅に増加。つまり、ひざへの負担が大幅に増加。
- 路地の稼働がメインなので常時変速を多用するため、今まで以上にチェーンやギヤ周りのコンディションに気を配る必要がある。シフトワイヤーの交換頻度も上げる必要がありそう。
- 前輪のアシストが無くなり、後輪の推進力だけになるので、チェーンへの負担と後輪の摩耗が増加する。
- バッテリーから電源を取っている標準装備のヘッドライトが使用できなくなる。しかし標準装備のヘッドライトは元々明るさが足りず暗過ぎるので、ポジションランプ扱いとしている。ヘッドライトは別の物を取り付けて使用しているので、特に影響は無い。
パーツと工具

プラスドライバー #2
Wera プラスドライバー2×100 008720
ヘッドライトの取り外しに使用。先端のすべり止め加工でしっかり噛んでくれるのでネジに力が伝えやすく、ネジ山をなめにくい。
絶縁テープ
3M スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ 117 黒色 38mmX20m
外した配線の保護に使用。
ハサミ
絶縁テープと結束バンドのカットに使用。
結束バンド
外して余った配線をまとめるのに使用。使用した物は「約2.5×100mm」。
作業工程
バッテリー取り外し【2519g】

まずはシンプルに高重量のバッテリーを取り外す。断線した今となっては残念ながら無用の長物。

外した。

重量は2,519g。これだけでかなりの重量。
ヘッドライト取り外し【36g】

ヘッドライト本体と配線を外していく。

裏側のネジをプラスドライバー #2で外す。

ネジを外した。

本体を取り外した。

配線をまとめてる結束具を外す。

外した。

ツメの根本を押さえながら配線を外す。

外した。

本体に残ってしまう側は雨が降っても大丈夫なように、絶縁用ビニールテープを使用して保護しておく。

結束バンドを使用して他の配線と一緒にまとめておく。

取り外したヘッドライトとすべり止めのゴムシート。

重量は36g。ヘッドライト全体としてはこれに加えて、バッテリーから本体までの配線もあるのだけれど、それにしても本体としてはめちゃくちゃ軽量。もっと重くていいからもっと明るいライトにすればいいのに、なんて思ってしまう。