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※このTB1eは2025年2月に経年劣化で配線が断線して以降、アシスト機能無しで乗っています。
自転車のチェーンは乗り続けていると摩耗し、伸びていくので、いずれ交換する必要があります。
TB1eに乗り始めて3年と8ヶ月ほど経ち、なんとなく気に掛かっていたチェーンを見てみたら、大分と摩耗しているようだった。

軸の丸い部分とそれを挟むプレートの隙間があまりにも大きい。いつスプロケットの歯が挟まってもおかしくない状況だった。
もともとの電動アシストの効いている状態では、ギヤチェンジなんてほとんどする事もなく、なんならトップギヤ固定でも1日中走ることができた。アシスト無しの現在と比べると、ペダルを漕ぐ回数と負荷は圧倒的に少なかった。
しかし今ではアシスト機能も無く、日々とんでもない負荷が掛かっているのは私の身体が一番よくわかっています。
チェーン交換をいつかはしなければならないと思いつつも、手間と費用を惜しんでずっと先延ばしにしてきましたが、さすがに限界だと観念し、交換しました。
今回チェーン交換をして初めて気が付きましたが、TB1eのような電動アシスト自転車は、非アシスト自転車よりもチェーンが長いようです。一般的にシートポストと後輪の間にバッテリーがあるので、その分の長さなんでしょうね。
長いチェーンも販売してなくも無いのですが、特に安くなるわけでもなく、種類も選べなかった。なので、使いたい普通の長さのチェーンを2セット購入し、そこから必要な分をつなぎ替えて使用しました。
チェーンのつなぎ方は2種類。コネクティングピン方式とミッシングリンク方式。TB1eの購入時状態の接続方式は、コネクティングピン方式だった。
比較的安価で、チェーンの見た目を変えないで済むということで、今回はコネクティングピン方式で交換しました。
ミッシングリンク方式はパーツが比較的高価なのと、別途専用の工具が必要なので、今回は見送り。しかし、接続作業自体は簡単で、おそらく微調整も必要なさそう。またの機会にチャレンジしたい。
パーツと工具
チェーンチェッカー

シマノ(SHIMANO) TL-CN42 チェーン伸びチェッカー
一般車の交換頻度は一般的に、「3,000km~5,000km」とも、「1年」とも言われるそうですが、これはあくまで目安。チェーンの伸びをチェックする専用のチェッカーを使用して、伸び具合を見た方が分かりやすい。
今回はチェックするまでもないと思ったが、どれくらい伸びていたのか見てみたくて購入。
チェーンチェッカーは色々なメーカーが出しているが、シマノのなら間違いないだろうとこちらを選択。使い方も本体に彫られていて、久しぶりに使う時にもわかりやすそう。
何%伸びているかの数値は計測できないが、交換が必要かどうかはわかりやすい。シンプルで助かる。
チェーンカッター

パークツール(PARKTOOL) CT-3.3 シングル/5~12speed用 チェーンツール
コンパクトサイズの物も多かったが、ピンがかなり硬いと聞いたので、ハンドルが大きく、がっしりとした物を選択。中でもこのパークツールのチェーンカッターは、ピンが破損しても交換でき、そのピンも入手しやすいので非常に助かる。今回本体とともに、交換用ピンも一緒に購入しておいた。

この後ろの部分を使って、最後コネクティングピンの不要部分を折ることができる。

これひとつで事足りるので、ペンチ等が不要になる。
※予備 交換用ピン

パークツール(PARKTOOL) チェーンツールピン CT-1/2/3/3.2/5/7用 CTP
予備の交換用ピン。
チェーン

シマノ(SHIMANO) チェーン 8S/7S/6S 116L CN-HG71
シマノの下から2番目のグレード。こちらを選んだのは、見た目をなるべくシルバーにしたかったから。
長さは116Lと、これしかない。TB1eは122L必要なので2セット購入。そこから必要な分をつなぎ替える。余った分は次回以降に使用する。

それぞれにコネクティングピンが1個ずつ付属する。
コネクティングピン

今回は付属のコネクティングピン(2セット分)で足りるが、失敗した時の為に予備も一緒に購入。
次回以降は必ずもう1個、別途コネクティングピンを用意する必要がある。(コネクティングピン方式で繋ぐ場合。)

コネクティングピンに付属していた説明書。
チェーンの説明書にはなかったが、コネクティングピンの説明書にはこういう記述があった。しかし色々やってみたが、この説明書通り左右均一にはならなかった。
作業工程
チェーンの伸びをチェック

チェーン伸びチェッカーを使用して、チェーンがどの程度伸びていたのかを見てみる。

まずは、本体に「①」と刻印されている方をチェーンに奥まで差し込む。

次に「②」と刻印されている方を、軽くチェーンに落としていく。この時、強い力で押さえてはいけない。

チェーンの隙間の、手前の接続部に掛かっている。これは、交換時期をとっくに過ぎて、チェーンが伸びすぎている状態。

これは交換後のチェーン。一見同じように見えてややこしいが、寄ると違いがわかりやすい。

「②」爪が、チェーンの隙間の奥の接続部に掛かっている。これが伸びていない、あるべき最初の状態。
チェーンが伸びていくと、いずれこの「②」の爪がチェーンの隙間にすっぽり入るときが来る。本来はその時が交換時期。
チェーン取り外し

チェーンカッターを使用してチェーンを外していく。

金属の所にチェーンをはめる。ピンが出ていたら、ハンドルを回して引っ込める。

外す場所は、1度付け替えた箇所はダメらしい。穴が広がって緩むという事でしょう。

チェーンカッターのピンをまっすぐ慎重にコネクティングピンに当てていく。
強い力が掛かるので、チェーンカッターのピンが折れることもあるらしい。慎重に作業する。

コネクティングピンが出てきた。

コネクティングピンが抜けた。

チェーンが外れた。

取り外し完了。
チェーン延長

取り外した古いチェーン。長さは122L。

2セット購入したシマノのチェーン、CN-HG71は116L。足りない6L分を、もう1セットの方からつなぎ替える。

必要な6L分を取り外す。つながる部分も考慮して、長さを間違えないように注意。
チェーンカッターのハンドルを回してピンを引っ込める。
外す場所は、1度付け替えた箇所はダメなので、それ以外の箇所。

チェーンカッターのピンをまっすぐ慎重にコネクティングピンに当てていく。
強い力が掛かるので、チェーンカッターのピンが折れることもあるらしい。慎重に作業する。

外れた。

外した6L分を、もう1セットにつないでいく。

チェーンの合わせた穴に、コネクティングピンの先端が丸く出っ張っているガイド部分を差し込む。

差し込んだ。

チェーンカッターのハンドルを回してピンを引っ込める。

チェーンカッターのピンをまっすぐ慎重にコネクティングピンに当てていく。
強い力が掛かるので、チェーンカッターのピンが折れることもあるらしい。慎重に作業する。

左右のプレートからの出しろが均一になる位置まで押し込む。どちらのプレートからも、コネクティングピンが少し出ている状態。間違ってもプレートに埋まるほど押し込んではいけない。

※押し込み過ぎに注意。
つないだら後で微調整する。

チェーンカッターの後ろの部分で、コネクティングピンのガイド部分を折って取り除く。

繋いだ部分が、他の部分と同じようにスムーズに動くように調整する。
動きが硬かったら、チェーンを前後上下左右、色々動かしてみる。チェーンカッターを使用して、コネクティングピンがプレートからわずかに出っ張っている範囲で少しずつ少しずつ動かして微調整する。
色々試してみた結果、出しろは左右均一にはならなかった。押し込んだ側の出しろは他より薄く、ガイド側の出しろは他より厚くなった。

新しいチェーンを122Lに延長した。

古いチェーンの重量、328g。内側にこびりついたチェーンオイルも含む。

新しいチェーン。122Lに延長したシマノCN-HG71の重量、343g。

驚愕したのが長さの差。比べてみたらピン3個分以上伸びていた。そりゃギヤチェンジに影響しないはずがない。
チェーン取り付け

チェーンを取り付けていく。

前のチェーンリングに掛ける。少し長めに掛けた方がやりやすい。

スプロケットのトップギヤに掛ける。

ガイドプーリーに掛ける。

テンションプーリーに掛ける。どちらも金属部分を挟まないように注意。

延長した時と同様にチェーンを繋ぐ。
繋ぐ部分を合わせて、コネクティングピンのガイド部分を差し込んだ。

チェーンカッターのハンドルを回してピンを引っ込める。

チェーンカッターのピンをまっすぐ慎重にコネクティングピンに当てていく。
強い力が掛かるので、チェーンカッターのピンが折れることもあるらしい。慎重に作業する。

左右のプレートからの出しろが均一になる位置まで押し込む。どちらのプレートからも、コネクティングピンが少し出ている状態。間違ってもプレートに埋まるほど押し込んではいけない。

※押し込み過ぎに注意。
繋いだらチェーンカッターの後ろの部分で、コネクティングピンのガイド部分を折って取り除く。

繋いだ部分が、他の部分と同じようにスムーズに動くように調整する。
動きが硬かったら、チェーンを前後上下左右、色々動かしてみる。チェーンカッターを使用して、コネクティングピンがプレートからわずかに出っ張っている範囲で少しずつ少しずつ動かして微調整する。
延長した時と同様、色々試してみたが出しろは左右均一にはならなかった。押し込んだ側の出しろは他より薄く、ガイド側の出しろは他より厚くなった。

取り付けてから気付いたが、延長した時と最後に取り付けた時とで、コネクティングピンの方向が互い違いになっていた。動作が問題なければこれはこれで。良い実験になったと思って。今後もしも不具合があったら追記します。

チェーン交換完了。
グレーだった色がシルバーになって満足です。





