
バッテリーの接続部の下に鎮座する回路とそのカバーを取り外していく。790gと高重量。外したあと、明らかな推進力の向上を実感した。
※本記事はチェーンカバー、左右のクランクを取り外してからの作業。
パーツと工具

カートリッジ ボトムブラケット工具
シマノ(SHIMANO) TL-UN74-S カートリッジ ボトムブラケット工具 Y13009073
フロントのギヤを取り外す際に使用する特殊工具。
モンキーレンチ
パークツール アジャスタブルレンチ PAW-12
開口寸法最大38mm、全長約30cmの大きなモンキーレンチ。フロントのギヤを取り外す際に使用。
グリス
シマノ(SHIMANO) ルブリカント プレミアムグリス 100g
色々な場所に使用するプレミアムグリス。今回はフロントギヤの取り付け時に使用。
プラスドライバー#2
Wera プラスドライバー2×100 008720
サイズ2番、軸長100mm。1番よく使うサイズ。先端のすべり止め加工でしっかり噛んでくれるのでネジに力が伝えやすく、ネジ山をなめにくい。
絶縁テープ
3M スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ 117 黒色 38mmX20m
外した配線の保護に使用。
ハサミ
絶縁テープのカットに使用。
結束バンド
外して余った配線をまとめるのに使用。サイズは『約2.5×100mm』。使用した物は白だけど、フレームと同じ黒の方が目立たなくてよかった。
ニッパー
パークツール(Park Tool) ニッパー SP-7
結束バンドを切断する際に使用。クロモリ鋼のニッパー。今回は用途に対して大振りだが、それでもハサミを使用するより結束バンドを切りやすい。
マイナスドライバー4.0
Wera ステンレス マイナスドライバー 4.0×100 032003
刃幅4.0mm、軸長100mm。スタンダードなサイズのマイナスドライバー。先端のすべり止め加工でしっかり噛んでくれるのでネジに力が伝えやすく、ネジ山をなめにくい。
今回は外す配線が硬かった場合、補助的に使用。配線が硬くなく、すんなり外れれば使用する必要はない。
作業工程
取り外し フロントギヤ
※クランクの取り外しは別記事で

右のクランクを取り外した状態。ここから専用工具を使用してフロントギヤを外していく。

専用工具、シマノ(SHIMANO) TL-UN74-S カートリッジ ボトムブラケット工具 Y13009073を軸にはめる。形状的にはまる部分が浅い。

パークツール アジャスタブルレンチ PAW-12で外していく。はまりが浅いので、フロントギヤ側に押さえつけながら回すことになる。本体を横倒しにできるのなら、その方がやりやすいかも知れない。

フロントギヤを固定していた物を取り外した。なんという物なのか名前はわからない。

フロントギヤを軸から外した。

取り外し カバー

回路周辺のカバーを外していく。

バッテリー接続部のネジ2本をプラスドライバー#2で外していく。

ネジ2本を外した。

本体を逆さまにした。
左側のカバーを外す。こちらのネジもプラスドライバー#2で外す。

ネジを1本外した。

カバーを取り外した。
取り外し 回路

内部の回路を取り外していく。

ヒートシンク状の本体を引き抜く。

まずはバッテリーと繋がってる部分を取り外す。

バッテリー側と繋がってる2箇所を外した。
外しにくい場合は、マイナスドライバーを使用すると外しやすい。

外したパーツ。

次に軸となるトルクセンサーと繋がってる2箇所を外す。

外した。

外したパーツ。

スカスカになった車体側。あとはトルクセンサーの配線のみとなった。
ここから先の分解。
両サイドのリング状のパーツがあるが、電動アシストのTB1eは、普通の非電動アシスト自転車と比べて、このパーツが非常に大きい。その辺の駐輪場の自転車と見比べてみれば一目瞭然。
TB1eのこのリング状のパーツを外すには一般の特殊工具ではなく、普通には販売していないTB1e専用の特殊工具が必要になるらしい。
困った。別の何かを流用してどうにか着脱できないものか。
また、なんとか着脱ができたとして、ボトムブラケットを、トルクセンサー無しの普通の市販のボトムブラケットに交換ができるのかどうか、という問題。これも開けてみないと分からない。
交換もメンテナンスもできないとなると、いつの日か来る今のボトムブラケットの限界が、このTB1eの限界なのかも知れない。

配線をまとめておく。

絶縁テープで保護した。

結束バンドで配線をフレーム内側に固定した。

車体右側。ここのネジは要らないようなので、プラスドライバー#2でついでに外しておく。

外した。
組み立て フロントギヤ

フロントギヤを取り付けていく。取り付け部にはグリスを塗る。

フロントギヤにチェーンをはめて、軸に差し込んだ。

固定部品のネジ部分にグリス塗ってからはめる。

専用工具、シマノ(SHIMANO) TL-UN74-S カートリッジ ボトムブラケット工具 Y13009073をあてがう。形状的にはまりが浅いので、手で押さえないと落ちてしまう。

パークツール アジャスタブルレンチ PAW-12で締めていく。
※締め過ぎると回転が悪くなるらしいので、締め過ぎに注意

締めた。
外したパーツ

重量は790g。