ウーバーイーツの配達に日々使用しているブリヂストンのクロスバイク、TB1e(2022)の前輪スポークがよく折れる。2022年1月下旬に購入してから累計12本折れた。最初の3本はショップで交換したら10日間かかった挙句グニャグニャにされて帰ってきたので、それ以来自分で交換するようにしている。
スポークの交換は、前輪か後輪かで必要な工具と作業量が全く違う。
このページは、前輪のスポーク交換、または後輪をフレームから外してローラーブレーキとスプロケットを外してからの工程です。
パーツと工具
【前輪】星スポーク #13×259 スターブライト ニップル付
前輪と後輪で使用する長さが違います。前輪の場合は「259」を使用。どちらも#13だとブラックが無いみたいなのでシルバー。
【後輪】星スポーク #13×295 スターブライト ニップル付
後輪の場合は長い「295」を使用。
スポークレンチ
PARKTOOL(パークツール)スポークレンチ4面保持…2面幅3.4mmニップル用(JIS #14/15) SW-42
基本的にはこちらの4面保持の方を使用。
PARKTOOL(パークツール)スポークレンチ2面保持…2面幅3.4mmニップル用(JIS #14/15) SW-2
山が変形してハマりにくい場合は2面保持の方を使用する。2面保持はネジ山をなめやすいそうなのであくまでサブ。
ラジオペンチ
ニップルの取り出しに使う先細のプライヤー。使用上は100均の小さいので十分だがパークツールで揃えたかったので購入。デザインや使い心地がとても気に入ってる。
タイヤレバー
現在使用しているタイヤレバーはパークツールのTL-1.2C。スポークに引っかけることも出来て、必要十分の3本セットで、なおかつレゴブロックのように3本重ねてくっつけておけるのがめちゃくちゃ良い。パークツールカラーの鮮やかな青も良い。価格もお手頃で個人的には現時点でタイヤレバーの最適解。
付箋
スポークを交換、取り外す箇所に目印として貼り付ける。そうするとあとでスポークの張りを調整するとき、格段にやり易くなる。外した順番をメモしておくのも良い。どんな物でもいいので100均などで購入しておくのがおすすめ。
スポークを外す
写真は色々取り外した後の後輪。前輪の場合はフレームから外す必要はない。
折れた物だけを外そうとしても他のスポークが干渉して外せないので、干渉する箇所を先に外す必要がある。干渉する箇所を何本外せばいいのかは、折れた箇所によって変わる。今回はたまたま1本だけで済んだので非常に楽。
折れて交換する箇所、その他外す箇所に付箋を貼っておく。上の写真では折れた箇所にピンクの付箋、干渉するので外す箇所に青の付箋を貼った。スポークは複雑に交差しているので、後で元の状態に戻せるように順番と場所を覚えておく。順番に写真を撮っておくのがおすすめ。
バルブを外して空気を抜く。ついでに外したバルブの虫ゴムを確認して、痛んでるようなら交換しておく。
スポークレンチ SW-42で、干渉するスポークを外します。
外した。
折れたスポークを抜いた。
ニップル交換
タイヤを押し下げて交換する箇所の裏側にタイヤレバーを差し込んで、グイって持ち上げて、交換する箇所の隣のスポークに引っかける。こうするとニップルが交換しやすかった。タイヤレバー使用するときはチューブを一緒にかまないようくれぐれも注意。
交換する古いニップルをラジオペンチで取り除く。ホイール、リムテープなど各部品を傷つけないように注意。
次に、空いた穴に新しいニップルを、傷がつかないように素手で取り付ける。ニップルが変形したり傷が付いてパンクの原因になる恐れがあるので、新しいニップルの取り付けは素手で取り付けることを推奨します。
新しいスポークを差し込む。
前輪用
後輪用
スポークを取り付ける
外した時と逆の順番ではめていく。スポークはお互い複雑に組み合っているので場所と順番を間違えないように重々注意する。
これで交換作業は完了。次に張りの強さを調整していく。前輪の場合はこのまま調整に移れるが、後輪の場合は調整の前にスプロケット、ローラーブレーキを取り付けて、それから後輪をフレームに取り付けていく。そのあとにやっと調整作業に入れる。
振れ取り
スポークの張りの強さのバランスによる、ホイールのゆがみを取っていく作業。振れ取りは本来は”振れ取り台”なるものを使用してやるのが正しいらしいが、参考にさせていただいた動画で紹介していたものは4万円、安いものでも1万円する。
なのでとりあえずお金のかからない方法として、自転車をひっくり返してブレーキパッドを頼りにやってみた。ホイールの上下左右の振れをチェックして、スポークの締め具合で調整する。
ホイールが左側に寄っていたらその箇所の右側のスポークを締める、もしくは左側を緩めると右側に寄っていく。スポーク全部を張り直したわけではないので実際はそんなに調整しなくて済むと思う。付箋を貼っていれば、付箋の箇所だけ調整すればおおよそ元のバランスに戻すことが出来る。
前輪の場合はこの辺り。
後輪の場合は時折タイヤを回しながら、この辺りの幅を参考に調整してみた。
空気を入れる
空気を入れたときタイヤのホイールに嚙む部分、ビードがちゃんと上がってるか全体を確認する。ビードがちゃんと上がり切らないと、タイヤがいびつでガッタンガッタンしてしまうので要注意。